08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 10

暗黒音楽玉手箱

ダークで美しい音楽を節操なくマイペースに紹介していきます。HR/HMが中心ですが、時折Goth/Darkwave/Industrial/Electro系も。青は個人的おすすめソング。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

スポンサー広告  /  TB: --  /  CM: --

KING DIAMOND「Abigail」(1987年) 

KING DIAMOND「Abigail」(1)

1. Funeral
2. Arrival
3. A Mansion In Darkness
4. The Family Ghost
5. The 7th Day Of July 1777
6. Omens
7. The Possession
8. Abigail
9. Black Horsemen

KING DIAMOND「Abigail」(2)

その特異なヴォーカルに往年の魅力を失いつつあるとはいえ、未だ現役で活動し続ける正統派Occult Metalの雄、KING DIAMOND。
漫画「BASTARD!!」に登場するダイ=アモンの元ネタであることからメタルと縁もゆかりもない人々の間でも一時期話題となったりもしたので、そのインパクト満載のメイク顔だけは記憶している人もいるかもしれない。
今回紹介するアルバム「Abigail」は、彼の2ndにしてファンの間では最高傑作の呼び声高いアルバムである。
そして、僕自身もその意見にまったく異論はない。

KingはMERCYFUL FATEと自身のソロ色が濃厚なKING DIAMONDというバンドの二足のわらじを履いていることで有名だが、KING DIAMOND名義のアルバムはMERCYFUL FATEのそれとは異なり、そのほとんどすべてがコンセプト・アルバムとなっている。
もちろん、この「Abigail」も例外ではない。
古い洋館を相続したJonathan la Feyとその妻の身に降りかかる、"Abigail"という名の悪魔の子の呪われた過去に端を発する災厄が語られているのだが、そのストーリーは多分に古典的なオカルト・ホラーだ。
「オーメン」や「エクソシスト」、あるいは「悪魔の棲む家」といったオーセンティックなホラームービーをシアトリカルなメタルサウンドで体現した形こそが、まさにKING DIAMONDそのものなのだ。
アプローチの仕方は異なるが、音楽的な特性としては以前紹介したDEVIL DOLLに相通ずるものがあるので、片方が気に入ればもう片方もかなりの高確率で気に入るはずである(たぶん・・・)。

Kingのヴォーカルは非常に癖がある。
耳にまとわりつくような裏声ハイトーンとノーマルヴォイスを使い分けるスタイルだが、前者のファルセットを生理的に受け付けない人が多いと聞く。
確かに、これがダメならKingのアルバムはどれもこれもぜーんぶダメダメだろう。
しかし、Kingの作品の要はこの特異なヴォーカルにこそあり、この気味の悪いヴォーカルだからこそ彼独自のオカルティズムが映え渡るのだ。
Kingの作り出す神秘的・霊的、そして悪趣味な世界観の中において、このヴォーカルはなくてはならない存在なのである。

ただ、客観的に見た場合に彼のヴォーカル・スタイルが非常に単調であることもまた否めない事実だ。
その、ともすれば食傷気味になりがちなヴォーカルを前面に押し出しながらもなお、このアルバムが決して飽きをこさせない変化に富んだものとなっている要因は、ひとえにAndy LaRocqueとMichael Dennerのハイセンスなギターワークにあるといって過言ではない。
二人の叙情的な様式美系ツインリードが曲に多彩な表情を添えている。
特に、Michael Amottを彷彿とさせるAndyの流麗かつエモーショナルなリードギターは、20年以上の時を経た今でも色褪せず僕の心を掴んで離さない。

ギタープレイにばかりに言及してきたが、もちろん単純に曲のクオリティも素晴らしい。(だからこその「名盤」なのだから。)
物語の幕開けを飾る妖しさ満載なダークソングの#2、楽器隊の自己主張が鼓膜を刺激するメロディアスな疾走ナンバーの#3、大仰なストーリーアルバムのトリを務めるにふさわしい幻想的なアルペジオで幕を開け、その後は怒涛の美旋律ツインリードが冴え渡る#9と、まさに名曲のオンパレードだ。

アルバムストーリーの方もKINGの作品の中では非常に良く練られているほうなので、歌詞を読むのがめんどくさいという方は是非とも国内盤を購入してほしい。
但し、最近発売になったリイシュー盤は蛇足極まりないボーナストラックが含まれているので避けた方が良いと思う。
#9の余韻に浸っている最中に何の脈絡もない曲が始まるとか、はっきり言って世界観ぶち壊しである。
Amazonあたりを探せばオリジナルリリースの中古がいくらでも出回っていると思う。
ちなみに、ライナーの対訳はクオリティに定評のある我らが西森マリーが担当していたはずだ。(僕の記憶が間違っていなければ、だが。)


【Arrival】


【Black Horsemen】

Posted on 2012/12/19 Wed. 14:00 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

CD紹介  /  TB: 0  /  CM: 4

GOTHMOG「A Step In The Dark」(2009年) 

GOTHMOG「A Step In The Dark」(1)

1. Eternal Hate
2. The Awakening Of Lord Strigoi
3. Raging Spiritual Ecstasy
4. Nostalgia Of Heaven
5. Spirit Of Nature
6. Wandering Viking
7. Death Of A Warrior
8. Ghost Of Ancient Days
9. Art Of War
10. Downwards The Hades Of The Soul

GOTHMOG「A Step In The Dark」(2)

スペイン産Melodic Black、GOTHMOGの1st。
ベースはDIMMU BORGIR/NAGLFAR直系のブラストビートと若干のシンフォ・アレンジを基軸にしたありがちなBlack Metalなのだが、北欧メロデス、あるいはViking Metal風味の勇壮かつ劇的な泣きのメロディが際立つ非常にクオリティの高いアルバムだ。
#3を筆頭に、曲によってはThrash/Power Metal寄りの厚く重く、そして鋭角なフレーズがガンガン飛び出してきて、これがまたえらくクールだから困りもの。
どうやらメンバーの数名がCAIN'S DINASTYというMelodic Power Metalバンド(知りません。ごめんなさい)の一員らしく、「ああ・・・Power MetalバンドがBlack Metalをやると確かにこんな感じになるわな」と妙に納得してしまった。

どの曲も完成度が高いが、一聴必殺のキラーチューンはおそらく#9だろう。
Naglfarの"12'th Rising"に匹敵する衝撃の悶絶疾走ブラックナンバーだ。(誉め過ぎか?)

ちなみにこのアルバム、バンドのオフィシャル・サイトから全曲無料DLが可能である。
こんな素晴らしいアルバムが無料で手に入るとか、にわかには信じがたいことだが、もし気に入ってもらえたのなら是非製品版の方にも手を伸ばしてほしい。


【Art Of War】

Posted on 2012/12/14 Fri. 22:52 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

CD紹介  /  TB: 0  /  CM: 0

DIARY OF DREAMS「(if)」(2009年) 

DIARY OF DREAMS「(if)」(1)


1. The Wedding
2. Requiem 4.21
3. Odyssey Asylum
4. Poison Breed
5. Wahn!Sinn?
6. The Colors Of Grey
7. Choir Hotel
8. The Chain
9. King Of Nowhere
10. 21 Grams Of Nothing
11. Mind Over Matter
12. Kingdom Of Greed

DIARY OF DREAMS「(if)」(2)

ドイツのElectro Darkwave、DIARY OF DREAMS。
僕の大のお気に入りユニットだが、そんな彼らの作品の中でも屈指の完成度を誇るアルバムがこの「(if)」だ。

身の毛がよだつPVが異彩を放つChamber Gothic調の#1、血の涙を誘う悲壮感に満ちた#3、世界を沈鬱な灰色に染め上げる死に際の鎮魂歌#6、「恐れることはない。これで世界が終わるわけではないのだから」と深みのある言霊で語りかける荒涼とした佇まいのDOD流ハイセンスDark Pop#9。
どれもこれも最高に暗く美しい名曲ばかり。
囁き、むせび泣き、そして決して癒されることのない絶望感を心の痛みと共に吐き出し続けるAdrian Hatesのディープで悲嘆に満ちたヴォーカルが心に沁みる。

病んで疲弊しきった魂にこれほどまでに呼応し、優しく包み込んでくれる音楽に出会ったのはTHE SMITHS以来のことかもしれない。
ありとあらゆる後悔や自己嫌悪、自己否定、そして惨めったらしくて目も当てられないような鬱屈した厭世観 - そんな女々しく腐った忸怩たる感情のすべてを肯定し、淡く青白い光で照らし続けてくれる屈折した救いに満ちた音楽がここにある。
こんな生き辛く悪意に満ちた世界の中、今もこれからも決して片時も離さずに傍らに置いておきたい最上のヒーリング・ミュージック - DODは僕にとってそんな特別な存在だ。

【King Of Nowhere(PV)】

Posted on 2012/12/12 Wed. 01:39 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

CD紹介  /  TB: 0  /  CM: 0

ABNEY PARK「Ancient World」(2012年) 

ABNEY PARK「Ancient World」(1)

1. Steampunk Revolution
2. Scupper Shanty
3. The Story That Never Starts
4. Ancient World
5. Waiting For You
6. Terrible Affliction
7. Ragtime Punk
8. The Ballad Of Captain Robert
9. Can’t Talk About It
10. Tricked The Machine
11. Things Could Be Worse
12. Fix The Boat Or Swim
13. Jealousy
14. Automaton
15. Steampunk Revolution (Instrumental)

ABNEY PARK「Ancient World」(2)

Steampunk Bandを標榜するABNEY PARKの最新作。
レトロフューチャーなWestern Industrialの世界観と隠し味的なDarkwaveのスパイスが見事にマッチングした、非常にムーディーで味わいのある音楽だ。
オルガン・アコーディオン・ハープシコード・ブズーキ・ヴァイオリンなど、Folk/Progressive Musicではお馴染みの各種楽器も効果的に用いられているので、その筋の好事家の食指も動くかもしれない。
若干SKYCLADを想起したが、あれほどロックロックしてはいない。ABNEY PARKの作り出す音楽はもっとアダルトで陰りがある。
それは、彼らの初期のルーツがGoth Rockにあるからだろう。

PVは#1と#3で作成されている。
とりわけ$3は彼らの音楽の持つ多様な特色をきれいにまとめ上げた秀曲だ。
暗く憂いがあるが、タンゴでも踊りだしそうな情熱が支配している。
しかし個人的には#9が一番胸にグッときた。
爽やかだが感傷的なメロディを背景に、アクの取れた深みのある男性ヴォーカルと女声コーラスが品の良い掛け合いを演出する。とても叙情的なナンバーだ。


【The Story That Never Starts(PV)】



【Can’t Talk About It】

Posted on 2012/12/07 Fri. 14:03 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

CD紹介  /  TB: 0  /  CM: 0

THEATRE OF TRAGEDY「Velvet Darkness They Fear」(1996年) 

THEATRE OF TRAGEDY「Velvet Darkness They Fear」(1)

1. Velvet Darkness They Fear
2. Fair And 'Guiling Copesmate Death
3. Bring Forth Ye Shadow
4. Seraphic Deviltry
5. And When He Falleth
6. Der Tanz der Schatten
7. Black As the Devil Painteth
8. On Whom The Moon Doth Shine
9. The Masquerader And Phoenix

THEATRE OF TRAGEDY「Velvet Darkness They Fear」(2)

艶めかしいアートワークが目を惹く、THEATRE OF TRAGEDYの2nd。
彼らの出世作であり、その後の典型的Gothic Metalのひな形となることになる歴史的な代表作だ。

現LEAVES' EYESのLiv Kristineの甘く透き通るガラス細工のようなソプラノヴォイスとダーティーなデスヴォイスが美醜の対比を織り成し、同時にバッキングも、へヴィかつドゥーミーなメタルサウンドとkey./ストリングスをまぶした陰鬱な暗黒クラシクスのコントラストが蠱惑の花を咲かせる。
非常に耽美でダークなその作風は、その後TRISTANIAやDRACONIANを初めとする数多くのGothic Metalアーティストに引き継がれていった。
Gothic Metal界のパイオニア的作品であり、Gothic Metalを語る上で決して避けては通れない傑作である。


【Seraphic Deviltry】

Posted on 2012/12/02 Sun. 16:10 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

CD紹介  /  TB: 0  /  CM: 0

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。