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暗黒音楽玉手箱

ダークで美しい音楽を節操なくマイペースに紹介していきます。HR/HMが中心ですが、時折Goth/Darkwave/Industrial/Electro系も。青は個人的おすすめソング。

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THE MISSION「Carved In Sand」(1990年) 

THE MISSION「Carved In Sand」(1)

1. Amelia
2. Into The Blue
3. Butterfly On A Wheel
4. Sea Of Love
5. Deliverance
6. Grapes Of Wrath
7. Belief
8. Paradise (Will Shine Like The Moon)
9. Hungry As The Hunter
10. Lovely
11. Hands Across The Ocean
12. Butterfly On A Wheel(Troubadour Mix)

THE MISSION「Carved In Sand」(2)

80年代のPositive Punk/Goth Rockアーティストの中にあって、とりわけ強いロック色を打ち出していたTHE MISSIONというバンドは、暗黒メタルを架け橋にゴスに興味を持ち始めた僕のような人間にとっては非常に取っ付き易いバンドだった。
THE MISSIONと共にゴスの二大巨頭の片翼を担うTHE SISTERS OF MERCYにも同時期強く惹かれていったことを覚えているが、SISTERSがひたすら暗く無機質なリズムの反復を基本にしたGoth Rockの雛形的な陰鬱サウンドだったのに対し、THE MISSIONのそれは同種の暗い陰りはあるものの繊細さとメジャーコードを多用した躍動感が支配していた。
当時はメタル以外の音楽に全く疎かった僕にしてみれば、彼らの音楽の持つ湿った叙情性は伝統的なBritish Rockに非常に近いものに感じたし、彼らと活動を共にすることの多かったALL ABOUT EVEにも共通するプログレッシブな味わいすら見出すことができたものだ。

そんな彼らの抜きんでた魅力が最も顕著に表れているアルバムが、この「Carved In Sand」だ。
児童虐待・近親相姦を加害者側の視点から語った衝撃的なオープニングの#1からして、他の同期のゴスバンドとは趣を異にするロック的なヘヴィネスとスピード感に溢れていた。
ラストの"Damn your daddy to hell!"の攻撃性も然り、といった感じでニヤリとさせられる。

#1と同じく強烈な躍動感を持った#11。
メジャーコード全開の開放感に包まれたストレートなラヴソングだ。
スピーディーではあるがアコースティックに爪弾かれる繊細なギターサウンドは、AOR筋の名曲だと言われても疑いを持たないレベルの完成度である。

シンプルな単音のピアノに導かれる、ほぼア・カペラと言っても差し支えない幻想的ナンバーの#6。
タイトルが示す通りスタインベックの「怒りの葡萄」を題材にした深淵なバラード・ソングだ。
Wayne Husseyの、一音一音を大事に拾い上げるかのような、けれどもとてつもなく力強く深みのある歌い回しが聴く者の心に木霊のように響き渡る。

#3はTHE MISSIONの楽曲中屈指の名曲であり、SENTENCEDの"You Are The One"と並んで僕が最も愛して止まないラヴソングだ。
ディストーションを一切排した慈愛に満ちた繊細なメロディラインをバックに、報われない愛の言霊が紡がれる。
"Love breaks the wings of a butterlfy on a wheel"(報われない愛を実らせるため、僕らは多大な努力をし続ける)の反復が、最後の最後に"Love will heal the wings of a butterfly on a wheel"(けれども、いつかそのひたむきな愛が報われる日が来るだろう)へと帰結する様が当時の多感な僕の心を締め付けた。
U2の"With Or Without You"の二番煎じと揶揄されることの多い曲だが、その完成度はU2を凌ぐ。
心の琴線を掻きむしる感動的な名曲だ。


【Butterfly On A Wheel(PV)】
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Posted on 2013/01/10 Thu. 05:35 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

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