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暗黒音楽玉手箱

ダークで美しい音楽を節操なくマイペースに紹介していきます。HR/HMが中心ですが、時折Goth/Darkwave/Industrial/Electro系も。青は個人的おすすめソング。

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KING DIAMOND「Abigail」(1987年) 

KING DIAMOND「Abigail」(1)

1. Funeral
2. Arrival
3. A Mansion In Darkness
4. The Family Ghost
5. The 7th Day Of July 1777
6. Omens
7. The Possession
8. Abigail
9. Black Horsemen

KING DIAMOND「Abigail」(2)

その特異なヴォーカルに往年の魅力を失いつつあるとはいえ、未だ現役で活動し続ける正統派Occult Metalの雄、KING DIAMOND。
漫画「BASTARD!!」に登場するダイ=アモンの元ネタであることからメタルと縁もゆかりもない人々の間でも一時期話題となったりもしたので、そのインパクト満載のメイク顔だけは記憶している人もいるかもしれない。
今回紹介するアルバム「Abigail」は、彼の2ndにしてファンの間では最高傑作の呼び声高いアルバムである。
そして、僕自身もその意見にまったく異論はない。

KingはMERCYFUL FATEと自身のソロ色が濃厚なKING DIAMONDというバンドの二足のわらじを履いていることで有名だが、KING DIAMOND名義のアルバムはMERCYFUL FATEのそれとは異なり、そのほとんどすべてがコンセプト・アルバムとなっている。
もちろん、この「Abigail」も例外ではない。
古い洋館を相続したJonathan la Feyとその妻の身に降りかかる、"Abigail"という名の悪魔の子の呪われた過去に端を発する災厄が語られているのだが、そのストーリーは多分に古典的なオカルト・ホラーだ。
「オーメン」や「エクソシスト」、あるいは「悪魔の棲む家」といったオーセンティックなホラームービーをシアトリカルなメタルサウンドで体現した形こそが、まさにKING DIAMONDそのものなのだ。
アプローチの仕方は異なるが、音楽的な特性としては以前紹介したDEVIL DOLLに相通ずるものがあるので、片方が気に入ればもう片方もかなりの高確率で気に入るはずである(たぶん・・・)。

Kingのヴォーカルは非常に癖がある。
耳にまとわりつくような裏声ハイトーンとノーマルヴォイスを使い分けるスタイルだが、前者のファルセットを生理的に受け付けない人が多いと聞く。
確かに、これがダメならKingのアルバムはどれもこれもぜーんぶダメダメだろう。
しかし、Kingの作品の要はこの特異なヴォーカルにこそあり、この気味の悪いヴォーカルだからこそ彼独自のオカルティズムが映え渡るのだ。
Kingの作り出す神秘的・霊的、そして悪趣味な世界観の中において、このヴォーカルはなくてはならない存在なのである。

ただ、客観的に見た場合に彼のヴォーカル・スタイルが非常に単調であることもまた否めない事実だ。
その、ともすれば食傷気味になりがちなヴォーカルを前面に押し出しながらもなお、このアルバムが決して飽きをこさせない変化に富んだものとなっている要因は、ひとえにAndy LaRocqueとMichael Dennerのハイセンスなギターワークにあるといって過言ではない。
二人の叙情的な様式美系ツインリードが曲に多彩な表情を添えている。
特に、Michael Amottを彷彿とさせるAndyの流麗かつエモーショナルなリードギターは、20年以上の時を経た今でも色褪せず僕の心を掴んで離さない。

ギタープレイにばかりに言及してきたが、もちろん単純に曲のクオリティも素晴らしい。(だからこその「名盤」なのだから。)
物語の幕開けを飾る妖しさ満載なダークソングの#2、楽器隊の自己主張が鼓膜を刺激するメロディアスな疾走ナンバーの#3、大仰なストーリーアルバムのトリを務めるにふさわしい幻想的なアルペジオで幕を開け、その後は怒涛の美旋律ツインリードが冴え渡る#9と、まさに名曲のオンパレードだ。

アルバムストーリーの方もKINGの作品の中では非常に良く練られているほうなので、歌詞を読むのがめんどくさいという方は是非とも国内盤を購入してほしい。
但し、最近発売になったリイシュー盤は蛇足極まりないボーナストラックが含まれているので避けた方が良いと思う。
#9の余韻に浸っている最中に何の脈絡もない曲が始まるとか、はっきり言って世界観ぶち壊しである。
Amazonあたりを探せばオリジナルリリースの中古がいくらでも出回っていると思う。
ちなみに、ライナーの対訳はクオリティに定評のある我らが西森マリーが担当していたはずだ。(僕の記憶が間違っていなければ、だが。)


【Arrival】


【Black Horsemen】
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Posted on 2012/12/19 Wed. 14:00 [edit]

thread: CDレビュー

janre 音楽

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コメント

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!!

かもめ #- | URL
01/01 01:05 | edit

Re: タイトルなし

明けましておめでとうございます。
昨年同様マイペースな更新になると思いますが、よろしくお願いします。

Ladyrosendead #- | URL
01/06 05:14 | edit

初めまして!
足跡をたどって参りました!サユキと申します。

King Diamondはあたしがメタルにハマるきっかけとなったバンドで、このアルバムも大好きでした~。
この人ってやっぱりこの特異な声のせいかいまいち人気がなくて、紹介されている方も少ないので、King様の貴重なレビューが拝見できてうれしいです(笑)
文章もとても読みやすくて、あたしもこんなレビューが書けたらなぁ…と羨望のまなざしで拝読させて頂きました…。

またちょこちょこお邪魔させて頂きますね!

サユキ #- | URL
01/17 00:02 | edit

Re: タイトルなし

> 初めまして!
> 足跡をたどって参りました!サユキと申します。
>
> King Diamondはあたしがメタルにハマるきっかけとなったバンドで、このアルバムも大好きでした~。
> この人ってやっぱりこの特異な声のせいかいまいち人気がなくて、紹介されている方も少ないので、King様の貴重なレビューが拝見できてうれしいです(笑)
> 文章もとても読みやすくて、あたしもこんなレビューが書けたらなぁ…と羨望のまなざしで拝読させて頂きました…。

> またちょこちょこお邪魔させて頂きますね!

こんにちは。
KING DIAMONDのようなアーティストはなかなか正当な評価がされづらいですが、今もこうして現役で活動し続けてくれているというのは我々ファンとしては嬉しい限りです。
日本と異なり、欧州ではかなり人気があるみたいですからね。

ブログの方は不定期更新になりがちですが、是非気が向いたら訪れてください。
心からお待ちしております。

Ladyrosendead #- | URL
01/17 09:31 | edit

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